風の骸 (かぜのむくろ) ・・・・・ あるがままに
過ぎ去りし時を愛でるがいい今の私があるのだから 過ぎ去りし時を偲ぶがいい今の私があるのだから 白檀の香り麗しき掌あわせ目を閉じる 過ぎ去りし時を嘆くでないぞ今の私があるのだから 深遠なるは過ぎ去りし出来事今の私をみつめるがいい 空虚なるは過ぎ去りし出来事今の私をみつめるがいい 白檀の香りただ甘く心無にして縁を願う 過ぎ去りし人を恋うるがいい今の私があるのだから
春が来る前に
昨日別れて来たと聞く 星屑集めて泣いたよと
出逢いはいつも突然で 慣れ親しんで情となる
縁はつなげるものだよと 口説かれた日が懐かしい
涙もろくなったよね 若ければねと悔やむよね
言葉を返す時を得ず 突然途切れたテレホーン
2022/01/20(木) 00:00:00
|
その他
初日の出
新荒川大橋より
あけましておめでとうございます
2022/01/01(土) 00:00:00
|
その他
俳句 秋 (秋 その十一)
いつの世もおしゃれは主張葉鶏頭
二の腕を袖に隠して九月尽
捨てられしサンダルひとつ秋の浜
草笛を吹きつ老女の秋彼岸
少年の心に鬼畜晩夏光
行きずりの相笠となる初時雨
秋立ちて娘の化粧濃くなりぬ
口紅は赤ならうれし風の盆
盗人を許す気もある酔芙蓉
蜩の初音背を押すプロポーズ
うろこ雲生きとし生けるもの美し
秋風やするりとぬけし彼の腕
上めざす実りの秋にプランB
深深と湯舟にありて星月夜
腕枕して身の上を聞く夜長
恋得ずも無き恋虚し秋蛍
満月に息吹きかけて南無と云ふ
眉書けぬ拗ねし娘をおき美術展
月ゐでよ星の足らぬ夜妻居ぬ夜
待つことが恋の極意よ蚯蚓鳴く
腕広げ星を抱かんと老ひ案山子
酔ふほどに月は香るやはた咲くや
夜遊びや指輪はずして暮れの秋
ジャズ聴きて齢愛でたり月見草
去るものは追はず夜明けの温め酒
鬼瓦口から三羽小鳥吐く
牡蠣剝ひて大海の味ひと啜り
長き夜や今宵女狐毛繕い
名月や世継ぎ生まれて父恵比須
葡萄剝くおんな爪先尖らせて
背を向けた故郷恋し秋の風
コロナ禍の秋を装ふ眉美人
秋白き見合ひの嘘をつきとほす
秋深し同じ髪型色違ひ
弓を射る彼の真顔や秋初戦
青が見ゆビルの隙間に冬の風
出来事を想ひ出とせし温め酒
おい呑むぞ墓石に染みる今年酒
燗酒の適量の減り気弱なり
湯上がりの柚香ほくろに残し来か
恋唄を懐に抱き枯野人
牡蠣啜るをんな細眉撓らせて
美容よりラーメンすする夜長かな
やや寒や犬を買うなら嫁にゆけ
はて記憶まだらになるも冬支度
牡蠣鍋や耳朶ほてらせし妻元気
朝晩に老いの妙薬あらばしり
独酌に過去の痛みや月動く
過ぎしこと月にあずけてひとり酒
ふたたびのルーズソックス霜を踏む
栗飯を待つ間の手酌妻の声
風に向き真っ直ぐ遠くへ鳥渡る
濁り酒酔へば逢ひたきひとがいて
虫の夜や吐息まじりのひとり酒
旅先で出会ふ新酒やうふふふふ
口癖は親に似てをり冬温し
2021/11/30(火) 00:00:00
|
俳句
コントレイル
ジャパンカップの大舞台 三冠牡馬の気が燃える
今が最も美しく 今なら風に酔えるはず
今が最も華やいで 今なら風になれるはず
父の背ナを追いかけて コントレイルはここに居る
父の背ナよこの背ナよ コントレイルがターフを去った
写真 中央競馬会
2021/11/28(日) 00:00:00
|
その他
雨ん中
見なくていいさ上なんか 見なくていいさ前なんか
今降る雨をしのぐこと 今日を生き抜き過ごすこと
親からもらった躰と智慧で いまある自分を信じれば
足もとにあるぬかるみは 過ぎて後悔とはならず
2021/09/30(木) 00:00:00
|
その他
次のページ
プロフィール
Author:秀麻呂
東京都北区立飛鳥中学校 昭和40年度 第17回 3年 I 組 剣道部 卒業生
最新記事
春が来る前に (01/20)
初日の出 (01/01)
俳句 秋 (秋 その十一) (11/30)
コントレイル (11/28)
雨ん中 (09/30)
カテゴリ
詩 (1000)
俳句 (50)
その他 (189)
未分類 (0)
カレンダー
04
| 2023/05 |
06
日
月
火
水
木
金
土
-
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
-
-
-
検索フォーム
QRコード